「十九歳の勝利」
深夜一時 寒さに打ち勝ち 外に出て走り出す
ジョギングの最初の寒さと息の荒れは少し走っていると治まってくる
歩いたり走ったり また歩いたり
闇の中とにかく走る
駅の向こうを抜けて滝ノ宮神社まで
深い意味でもあるのだろうとお参りをして 口を漱いでいると
駅の方から聞こえてくる僅かなざわめきと静けさの中 僕はこの世に勝利したのだと確信する
帰り道は高層マンションの前にて 靴をずらすように蹴るように歩き
静けさの中に響く大きな音を悪戯心に楽しむ
僕は十九歳にして最高の思想を身に付けた
力こそ全て 全てに勝利すること 神になること
僕は有頂天に永遠に努力する事の勝利に酔い痴れる
by ひかる 2007/11/29