「哀しい雨やどり」
孤独な深夜の散歩の途上
雨やどりに公園のベンチに腰掛ける
僕は哀れな存在だ
降りしきる雨が僕の哀しさをかきたてる
僕が塵であることを改めて確認させるように水飛沫を立てて車が走り去ってゆく
都会ではもう精神の黄昏が始まっていて
この街でもさみしさを感じさせる
君が必要だ 僕は本当にみっともない人間だ
君くらいしか僕を相手にしてくれない
これからの人生 二人寄り添い合って生きてゆければ
僕は君を傷付けすぎた
純粋で優しい君を面白半分に傷付け続けた
君は何も言わず耐え続けるだけ
僕は君の膝枕でベンチに寝転がり 二人はしんみりと夫婦のように話し合う
僕はたびたび赤ん坊みたいになって「ままー」と叫びながら君のおっぱいをちゅうち
ゅう吸う
僕はとても淋しい
だからせめてこのひと時を世界に刻み込むように
ベンチの前に僕の飲み干したジュースの空き缶を置いてゆこう
by ひかる 2004/10/6