ディール六七A




 心よ、わしの心よ、どうにもならぬ苦悩にさんざ翻弄されてる、
 だが起き上がれ、して敵たふ者らの攻撃を、真向から受けて立ち、
 身を護れ、胸を張つて。仇らが待ち構えてゐるすぐその間近に
        しっ
 身を挺して確かと立ち。たが勝つたりとて、大仰に得意がるなよ、
                    まろ
 また敗けたとて、家に居て伏し転んで悲嘆にくれなど
 するではない、それよりも嬉しいことははつきり喜び、不幸には身を傷むにしても度を過さず、ただ覚るべきだ、人の世は浮き沈みと。