「ドーナツショップ」


 「ねえ僕らの感じることは これだけのものなの」
 「本当は何もかも違うんだ 解ってよ」
 激しい根源的な叫び ある意味ではディオニュソス的に感じる
 余りにも激しい根源的な叫びに時空がねじれてゆく
 これ以上の叫びがかつてあっただろうか
 尾崎は救いを根源的に求めている
 僕も救いを根源的に激しく求めている
 本当は何もかも違うんだ 何か救いがあるはずなんだ ないかもしれないけど
 今 今性 そこに全てを情熱的に全精力を持って激しく叫んでいる

 そうなんだよ 本当は何もかも違うんだ 僕らが誕生して 生きてゆく中で 僕達 特に僕は救われなければならない
 これは根源的な欲望で 決して失いえないものなんだ
 僕は救われたい とにかく何が何でも救われたい
 人間は救われることは出来ないのだろうか
 しかし何が何でも僕は救われなければならない

 どうか尾崎が叫んだように救われたい
 僕は預言者になり 救世主になる

 尾崎の叫びが僕を突き動かし 僕は悪魔になる 残酷な悪魔になる
 僕は救われなければならない

 俺は救われる

 叫ぶしかない 僕の痛切な思い ドーナツショップを聞きながらでもいいから解ってよ
 僕らは悲惨な存在だ 人間は哀しい生き物だ
 でもどこまでもどこまでも救いを求めて本当の幸せを掴むんだ


     by ひかる 2008/3/16