ひかるの映画鑑賞記録



ブラッドダイヤモンド(レンタルDVD)

 監督エドワード・ズウィック 主演レオナルドディカプリオ
 始まって5分でいい映画であることが解った。引き締まっていて無駄がなく、自然で、迫力がありとても良い。今回もディカプリオが熱演。名役者だと思うのだが、何故まだ一回もアカデミー賞を取れないのだろう。無冠の帝王だ。
 政府、アフリカの現地住民、反政府の軍団の様子(助演の黒人の息子もそこで洗脳まがいなことをされる)、密売人、それぞれの立場がしっかりと描かれている。アビエーター、ディパーテッド(確か作品もディカプリオも良かった?)に続きディカプリオの演技に惹きつけられた。戦闘シーンもかなり迫力があった。ディカプリオ演じるダニーはやけに強いと思っていたら後で調べたら傭兵出身の密売人だった。最後ダニーは非道さから優しい人間に変わった。 (2007/9/22)


アポロンの地獄(所有DVD)

 監督ピエル・パオロパゾリーニ 主演フランコチッティ
 ギリシャ悲劇、ソフォクレスのオイディプス王に深く関係している映画。何度見ても飽きず引き込まれる。ニーチェの悲劇の誕生は多くの間違いを含んでいるが、坂本龍一のいうように民謡は法則的だと。しかしこの映画の中で使われている悲哀の音楽はギリシャ悲劇におけるコロスの問題を解決しているようにも見える。混沌にはじける時の悲哀さという意味で。まあアフリカのブードゥー教の狂乱のダンスは間違いなく文字通りディオニュソス的だが。いや、当時のギリシャ悲劇の音楽はもっと凄いものだったかもしれない。しかしニーチェはそのことを理解していたのだろうか。とにかくこの作品は傑作。10回以上は見たと思う。現代と古代を上手く合わせ上手に作品を仕上げている。


ブラックレイン(所有DVD)

 監督リドリースコット 主演マイケルダグラス 助演松田優作
 鬼気迫る松田優作最高の演技。とてつもない天才悪役。動作全てに渡る凄み、こだわり。この映画は松田優作の為の映画。彼だけを見ておればよい。主演の名優マイケルダグラスも彼の前では影が薄い。ハリウッドにて「十年に一度の悪役」と絶賛された。(2007/11/6)


マトリックス三部作(所有DVD) マトリックス マトリックスリローデッド マトリックスレボリューション

 監督ウォシャウスキー兄弟 主演キアヌ・リーブス
 前はつまらなかったと思ったが、結構面白かった。深層意識めいたものが本当の戦いの場で、現実社会こそが仮構なのだ、というな物語に見えた。しかしもちろんそんなものは馬鹿げていて、現実は現実であり、仮に深層意識なるものが存在していたとしてもそれは奥深い本音であり、それに全てが支配されているわけではない。普通の現実社会は十分すぎるほどに現実であり、最も深い内容であり、ただ無意識的、または無意識を超える世界の部分もあるという程度に考えておくべきだとも思う。まあその辺昔はこの映画を避けていた大きな要因だと思う。でも面白かった。レボリューションは良くわからず面白くもなかった。ネオがどんどんマトリックスの中で(それこそ本当の現実であり、飛んだりは出来ません)強くなっていき、エージェントを倒していくのは面白かった。(2007/11/17) 


A.I.(所有DVD)

 監督スティーブン.スピルバーグ 原案スタンリー.キューブリック 主演ハーレイ.ジョエル.オスメント 助演ジュード.ロウ
 後半まではたるいが、最後が涙が出るほどの感動。キューブリックならデイビッドが海に飛び込むシーンで終わっているはず、と言う人もいる。ブルーフェアリーに祈り続け、そのままロボットのエネルギーが切れて氷河期にいたる。そのあとブルーフェアリーがばらばらになるのも結構ショックかもしれない。そういえば手塚治虫にはそんなとこあるなあ。漫画にあるように、例えば自分の母親を冷凍睡眠させておいて、ちょっと動かしていたら衝撃でバラバラになったらそりゃあやばいなあ。あとブッダなんかで強い男になる為の薬を調合している父親に頭にきて両親とも象で一潰し。ぺらぺらに完全に平面になる。手塚治虫にはショッキングなシーンが多い。話は戻るが、その時不思議な宇宙船のスタイルも動きもいいし、そしてデイビッドが作り物の昔の家に入れられそこでママと幸せな一日を送る。しかしそれは一日だけのこと。最後にデイビッドも深い眠りにつく。流れるメロディーとともに涙が出そうになるほど感動的だ。だけど僕はたやすく泣かない。泣いたのは市の大会で初めて100m走で負けたこと。悔し涙が出た。周りの人間は泣き虫とか、そのくらいで、とかいうが、こういう格好いい悔し涙が解らんかなあ。あとは愛を捨てたときかな。そういや川元のとっつぁんに関口の化け物性を訴えたときは泣きながら話したなあ。まあとにかく僕が泣いたのは初めて100m走で負けた時と愛を捨てたとき。(2008/2/18)


ダイ・ハード4.0(所有Blu-ray)

 監督レン.ワイズマン 主演ブルース.ウィリス
 迫力過剰、無理がありすぎ。でも大迫力のエンターテイメントだ。いやもうちょいリアル性だせばもっとエンターテイメントに。コンピューターとかいいんだけど、アクションシーンが無理ありすぎですねえ。でも画面は綺麗だし、コンピューターの画面もかっこよかったし、DTS-HDマスターの音も凄い。ちょっと激しすぎて疲れるがいい作品だ。映画館でも見たのだが、やはりあの時コンピューターでぎゃーぎゃーやって無理なやりすぎ迫力で疲れて面白く感じなかった。今は結構面白い。家で見るべし。映画館には行かない。(2008/2/22)


となりのトトロ(所有DVD)

 監督宮崎駿
 感動作。とにかくめいが可愛い。とうもろこし持って走って、転んで、また起き上がってとうもろこし持って走ったり、色々可愛い。最後の方なんか涙が出そうになった。とてもいい映画だった。めいが可愛い。なんといってもめいがかわいい。うちの妹とは段違いだ。とうもろこし持って母のいる七国山病院まで行こうとするのだが、道に迷う。でもあそこの地蔵が六体あるあの風景、どこかで見たことのある風景だ。多くの人がそう思ったのではないだろうか。大切な、素晴らしい映画。最後エンドクレジットみたいなのに本編から移るとき、音楽と合っていていい。そのエンドクレジットみたいなのにはめいが一番年上のグループのリーダーになって乗り物ごっこしているところがあるのだが、なんか成長というか、そんな簡単にいえないのだけれども、めいの成長っていうのもとにかく可愛い。(2008/4/23)


トロイ(所有Blu-ray)

 監督ウォルフガング.ペーターゼン 主演ブラッドピット
 特典ディスクに監督が昔からギリシャ語でイーリアスを読んでいた、とあるがひどいものだ。まるでイーリアスのギリシャ精神がわかっていない。あとの小イーリアス?だっけ?それに載ってる物語だっけ?それを付け加えているそうだけど、いくらなんでもメロドラマにするなよ。アキッレウスの残忍さが足りないよ。イーリアス精神はゼロ。ただの恋愛メロドラマ。他のを付け加えても映画を面白くするためには仕方ないが(イーリアスだけでは映画にする時面白くするのは難しかろう)イーリアスをメロドラマにするな。まあ迫力あって、戦闘シーンが多くてなかなか面白かったが。塚越死ね・貴様にイーリアスに触れる資格はない。けがらわしい。(2008/6/20)


ブレイブワン(レンタルBlu-ray)

 監督ニール.ジョーダン 主演ジョディーフォスター
 とてもよかった。2007年の映画とは。ジョディーフォスターがとても奇麗に見えた。だから昔の映画かと思った。ブルーレイだけど、映像は奇麗じゃない。でもとにかく映画の出来が良かった。わかりやすいし、だけど深みもあるし、良くあるテーマかもしれないが、でもとにかく良くできてた。ラストも意外だった。いい映画だった。ジョディの語りも良かったし、演技も良かった。なんか感動してしまった。上手く書けない。いい映画。母にも見せよう。犯人だとばれるかどうかひやひやして見てた。


ヒットマン(WOWOW視聴)

 監督      主演
 初めて見た時とても面白かった。たけしの座頭市より痛快だった。全てを読み切った、用意しつくした無敵の暗殺者。これはBlu-rayでソフト買おうと思った。でも2回目見たら大したことなかったね。でもこれ初めて見ると本当に自分の好きな代表作になるという風に思う。でも2回目以降は大したことないのね。それに影響受けた詩も書いてるところだけど、なんだか映画がつまらなくなったから熱も冷めた。


バンズラビリンス(WOWOW再(何回目かな)視聴)

 なんだか見ていて僕のある種の純粋さに似ていると思った。僕もああやって生きていきたい。一般に妄想と言われていることでも現実である場合がある。「現実の世界へ 美は始まる」という詩が今さっき取り敢えずできた。(2010/1/20)


ラスト、コーション(WOWOW録画物)

 主人公の女が色っぽい。化粧するとものすごい魅力だ。賞をとってもいい見事な演技。素朴でもあるが、妖艶な魅力。妖艶とは違うか....。とにかく主人公の女の色っぽさがとても印象的だ。(2010/1/22)


グラントリノ (レンタルBlu-ray)

 本当に来やがった、など面白い笑えるところもあった。クリントイーストウッドの頑固な男ぶりが良かった。最期もとても良い終わり方だった。最近の彼は監督、主人公をやるがどれも素晴らしい。もちろん許されざる者の最期はものすごく身震いするが。そこで急に馬鹿親父が帰ってきて、見てた。消すわけにはいかないし、見てて、エンドクレジットであくびして、「ひかる、もうテレビ変えていい?」とか言われて、一生のうちに殆ど味わえない感動が著しく阻害された。今でも恨みはつきない。(2010/1/22)


アバター(所有Blu-ray.2D)

 映画館で3Dを見た。あれは結構革命的なものがあった。今日は2Dを初めて見た。2Dでも十分面白かった。映像は綺麗だった。物語もなかなか良いです。素晴らしいエンターテインメントだと思った。久しぶりに面白い映画を見た。もう少しで鳥肌が立つように感じた。3Dは今のプロジェクターが壊れてからでいい。安く、映画館を上回るような高品質のが出てからでいい、安くてね。(2010/4/25)