ヘンリーフォードの言葉
ひとつのことを何回でもいつも同じようにする反復労働は、ある種の人間にとってはおぞましい光景である。そのような仕事はわたしをぞっとさせる。わたしには、毎日同じことをするということはできないが、別種の人間、あえて言わせてもらうならば、大多数の人びとは、反復的な作業にぞっとすることはないのである。実際、考えることなんて金輪際嫌いだという人たちもいる。彼らにとって、理想的な仕事とは、創造的な能力を表現する必要がない仕事である。身体だけでなく、頭を使う必要のある仕事を引き受ける人は少ない。われわれは、むずかしいからこそ、その仕事が好きだという人を、つねに必要としている。こう言っては悪いが、平均的な労働者は、何も考えなくていいような仕事を欲しがっている。創造的な考え方をする人や、単調さを徹底的な嫌悪する人は、ほかのすべての人々が、同じように休みなく頭を働かせると想像してしまったり、ほとんどかわらない仕事を毎日やって働いている人にいたく同情しがちだが、そうした同情はまったく不要である。