「腐敗物」


 桜島からの帰りのフェリーのデッキの先頭にギターケースを持って立ち
 見んがために見ることの虚しさと 光の使徒の先端性に追いつかぬ攻撃 対立さえない太古のこの時代に一人気張っている

 二十歳の頃の美は幻想だった
 僕は余りにも早く生まれ過ぎたのだ
 この世は太古 全てが中途半端だ

 現在の現実に戸惑い たった少しの兆候でもと探しながらも見つかることはない
 余りにきつい孤独の 干からびた心は潤うこともない 
 終着点は消えた


 砂漠の中 心は柔らかくなり 腐ってゆく

 孤独は柔らかくす.... 孤独は腐らす....


   by ひかる 2010/11/17