「いとおしい久美子」


 僕がいつもの君との待ち合わせのバス停で待っていると
 運転手のミスでバスは止まらず しばらく行った先から君は降りて走ってくる
 自分の不細工さも知らずに
 君の僕への精一杯の愛など陳腐なものに過ぎないのに
 そして僕は理想化した君を愛していて 君自身など愛していないし
 現実に会えばいつもがっかりしているのに
 何も知らず 君は純粋無垢な心のまま走ってくる
 のっぺらぼうの顔で 僕の落胆も知らず こちらに走ってくる君の姿は とてもいとおしい


   by ひかる 2005/2/23