「空手びと」


 乱れた心を誠意の行き着いた不動の情熱に変える瞳の交歓
 畏怖を覚えさせる直立した鍛え上げられた肉体
 道場での稽古はさりげない一瞥に始まる
 時には残酷な戦士
 いつもは憐れみ深い仏の心
 身体を引き締める声が何もためらわせず隙なく行動に移させる

 一人稽古では屈強な誠意の戦士達と睨み合う
 己の高貴さを信じて偏執的に鍛え上げる
 化け物であろうとも師範には絶対服従だ
 毎日の稽古が不動の情熱を与える
 肉体は美しく光り輝く

 誰にも届かない狂気の誠意を稽古にぶつける
 それだけが僕の正しいあり方なんだと


   by ひかる 2003/12/26