「風の音楽




 耳を澄ませていると聞こえてくる
 ほら あの大空の向こう 黄昏の彼方から
 僕は 目を閉じて耳を澄ませている
 この頬を撫でる風は僕らのようだ
 どこから来て どこへ行くのか いつ消え去るかなんて誰にも解らない
 誰もが己の運命を知りながら
 生存競争の勝利だけを目指して
 罪を知りながら 奥へ奥へと....
 ああ 耳を澄ませていると聞こえてくるよ
 さびしい歌と哀れみの歌が....
 ほら 耳を澄ませてごらん
 幾つもの音楽が次から次へと浮かんでは消えてゆく



 
             by ひかる 1994/2/13