根拠のない風景




漠然とそびえ立つ 堕かなる濁色の風にさらされた街よ
いかなる言葉もそこには届かぬであろう
もうどこに入り口があり出口があるのか分からないのだから
どれもみな根のない雑草の様だ
ひとつ手に取ってみるといい その上端こそがこの街の要素であるが
何ひとつ取ってみても それらには根拠も権利もありはしない
ただ毎日飽食の風に吹かれ 無意味なる記録を処理し続けている
根拠なきこの街の風景は とりとめのない悲しみである