「暗闇の訪れ」
思い出は心を締め付ける。
私が英雄であった頃
淡い水色に見えた空は高く吸い上げられたそうに
スタートは小鳥がさえずり赤や青色の花が咲きめぐる春のように
ゴールは恋をした時のように自信と希望に溢れていた
大地は私の友であった
踏み下ろす足は地に吸い込まれ
そして再び戦いに送り出してくれた
愛しいあなたが我が家で待ち詫びていたように
全ては春のうららかな一時であるかのようだった
私は草原を吹き抜ける風であった。
そして嵐は前ぶれもなくやってくる
神の再臨のように 神が仕組んだ罠のように
崩れ落ちた英雄の伝説は
人々の嘲笑と溜息と同情の内に
彼方に広がる雲が一点に集まりついには消えてしまったかのように
そして私ははるか彼方の地で
トランペットが吹き鳴り そして しばしの静寂が訪れ
その後 小石が転げ落ちたかのように
崩れ落ちる 小さな音を耳にした。
by ひかる 1993/4/13 (闇の扉の前書きです)
(なぜ私には栄光の日々があったのだ。 この苛立ち!
誰か同年代で私より優れた者を知れば諦められるであろうに
畜生! 畜生! 折れてしまえ、走れなくなってしまえ、この憎い足め
貴様のせいで私は夜も眠れぬ日々が続く。
金持ちを味わった貧しい者は災いだ、彼らは昔の日々を懐かしみ
そしてそのために努力しようと思うであろう、しかし彼らはもう疲れ切っている
そして時が短いことを知り、金持ちに再びなってもそれを味わう時が短いのを知り 失望するであろう。
そして.... そしてもう一度だけ、わずかな間だけ、それを味わった者はさらに災いだ。)