「虫けらの生涯」


 ある動物が死んだ
 僕はそれに殆ど無関心
 周りの人も殆ど無関心
 たまには関心を寄せる人もいるが
 そんなのはいっときのこと
 そろそろ夏で蚊の季節だ
 君も僕も肌に吸い付き血を啜ろうとする奴をぴしゃりとひと叩き 叩き潰すだろう
 僕等はそれと同じ
 僕はそれと同じ
 死んだって誰も関心を寄せない 
 世界は何も変わらない 
 無価値な事物
 自暴自棄になる気もせず 
 エネルギーもなく
 僕は虫けらとしての生涯を いずれ終えるのだろう
 ただそれだけのこと

    by ひかる 2008/12/6