「涙のクリスマス」



1 都会の空には欲望が溢れ何もかも覆い隠し
  何が人の心だったのかすら解らなくさせる
  行き交う人々監獄の中で満ち足り胸をはり
  通り抜けるサイレンの音に皆胸を撫で下ろす
  クリスマスの淨福に包まれた街並は
  僕の心の光さえも奪ってゆくようだ
  時折聞こえる無邪気な子供達の笑い声に
  その幸せが永遠に続くようにと祈るだけ

2 海の向こうではパンには飢えて火薬には溢れ
  ささやかな幸せを願い求め涙で救いを乞う
  強者も弱者も幸せ求め欲望を燃やし
  老いて諦め入れ代わり時代は過ぎ去ってゆく
  クリスマスに約束された救い主のキリストは
  一体誰に手を差し伸べて救ったというのだろうか
  何の為に生きているのかすら誰一人知らされず
  求めることも祈ることさえ出来なくなってゆく Oh.....

  ああ僕は目を閉じて耳を澄ませ 
  誰もが流す虚しさの涙に聞き入るのさ
  ああ全ての人が救われる日が訪れることを信じて
  涙を拭いて心安らかに祈るのさ



      by ひかる 1994/3/24