思い違い



 隣の女のひとのところで窓かけが
 あちらこちらに揺れている。
 きっとこちらをのぞいているのだ、
 わたしが家にいるかしらと。
 
 また、わたしが昼間胸に、
 抱いた嫉妬のうらみが
 いつも変わらずそうあるように、
 胸の奥で燃えているかしらと。
 
 だが、残念ながらあの美しいひとは
 そんなことは心にかけていなかった。
 よく見れば、夕風が
 窓かけをもてあそんでいるのだった。