いかに多くの詩人たちが



 いかに多くの詩人たちが、過去を美しく飾ることであろうか。
  そのうち二三の詩人は、いつも私の楽しい空想を
  養ってくれた。---卑俗・崇高の別なく、私は
 その詩人たちの美しい語句を黙想することができた。
 そして、私が腰を下ろして作詩するとき、その美しい語句が、
   しばしば群れをなして心に浮かんでくるのだが、
  少しの混乱も、無謀な邪魔立ても、起こさないのだ。
 いや、むしろ教会の楽しい鐘の音のように快いのだ。
 それと同じように、夕暮れを迎える無数のひびき----例えば、
  鳥の鳴き声、木の葉のささやき、
  川のせせらぎ、波のように揺れる大きな鐘の
 厳かなひびき、その他、あまり遠すぎて
  よく聞き分けられないような何千もの音が----やたらに
 わめき散らすことなく、却って愉快な音楽となるのだ。


                       1816年3月