立春



 このようにして、本来ひとつの魂は
 貴く真摯に形成されてゆくものか---
 ひれ
 鰭のある小舟がうれしげに泳いで、
 青い目をした二匹の魚が神妙に櫂をあやつり、
 虹いろの小鳥が一羽、マストの上で
 くちばしのコンパスを直角にあけて、
 光芒をはなつ一つの天体をくわえている。

 この新鮮なふしぎな把握と、親和の夢の造形が、
 これを描いているほとんど幼い魂のなかで
 どんな酔いと予感と喜びとにふくらまり、
 どんな独自の人生や果て知れぬ運命の
 ひろびろとした獲得にまで発展して行くのだろう?

 無心にとがった舌の先を口尻から出し、
 すでに男子のものである小さい拳に
 ペンテルを握りしめている六歳の児よ!