「最後の知」




 天上には黒く紫がかった雲
 地平線の彼方には白く黄色い氷の乱舞
 彼は べったりとした茶色の土の中にのみ込まれていった
 ああ 暗い 何もかも見えなくなっていく
 光をなくした時
 彼は見た
 彼は知った
 神? 愛? 人間? 美?.... 虚無?
 彼は.... 知った。



             by ひかる  1993/6/22