初冬に



 初冬の朝の金いろの光が
 山茶花の冷めたい花びらをきらびやかにする。
 空は多くの昔のように青い。
 すべての形象は無数のきのうを謎のようにして、
 今朝はあらゆる物が不意の客の心である。
 季節が新らしくした明るい樹々や鳥の声、
 わたしは自分が単純な
 この世の形象のひとつである事をよろこぶ。
 すべてがわたしに近く、みな秀抜に見える。
 そしてわたしに近いものがわたしから遠ざかる時、
 それはますます美しい。

 自然よ、
 風と光のあなたの無限の広がりの中で、
 いつもあなたの方を向いている者としてわたしは生きよう。
 わたしはもはや所有の欲望をやめて、
 加わり、知り、うちくだかれ、ちりばめられ、
 内から輝くあなたの分身のひとつとして
 あなたの中に深くめざめる。