「至深の悦び」
ジョギングを続けていた
この世に対しての完全な勝利を確信していた
ジョギングをしていたある冬の深夜のこと
どこからか柔らかな鐘が鳴り響いた
駅前 忘年会でほろ酔い気分で挨拶を交わす労働者達
至深の悦び 哀れみでもなく同情でもない
人々の楽しげな騒ぎ声が深い 言葉では言い尽くせぬ悦びを魂に与える
メロディーを生み出せぬ 細胞の隅々に行き渡る喜悦
どこか深いどこかの場所で 黄金色の柔和な鐘が鳴り響いているのだろう
by ひかる 2002/7/21