相対主義について(ひとそれぞれについて)





・ 相対主義はあらゆる意味においておかしい。僕は生まれてこの方一度足りとも「人それぞれ」という言葉を理解したことはない。真理がある以上おかしいし永遠回帰の学説上もおかしい。永遠回帰の学説においては、一瞬において何がしかの真理が世界を支配するのだ。新数学もまた硬い。世界は哲学者の夢かもしれないが、相対主義は、哲学者の創った世界の中で捏ね繰り回しているだけの民主主義衆愚に過ぎない。 1+1=2の中で、1+1=3 や1+1=4 などと身勝手な事を言っている。 


・ 現代の混沌は世界創造以前の混沌ではなく、世界創造以後の混沌である。宮台真司は社会学者に過ぎない。混沌という誤謬を利用し、原理の元にだらだらとやっている現代人を指して、永遠回帰? 女子高生がディオニュソス的な生き方? TPOや多様が荘子的な原理創造? 富国強兵から成熟社会になってゆくことがニヒリズム到来? 頭の良い人が増えたり学問の専門化によってエリートさえも社会の歯車になってしまうことがニヒリズム? 経済の安定がニヒリズム? もうビートルズの様な文化ヒーローは出て来ないであろうことがニヒリズム? ----形而上学的に言っても世界混沌説はおかしいし、現代の社会状態はそれでさえない。 
  治安上なら相対主義も悪くない。


・ 相対主義の「等価」でさえ理解出来ない。永久に対立し決着が付かないのであるが、戦い合っているということの性格上おそらくどちらかが正しいのだ。よって治安上さえ不安である。しかし10割の充足は争いになって危険だから7割の充足で我慢ということもあり得るので、治安哲学として何とか成り立つか。


・ 人それぞれか人それぞれでないかは、人それぞれではない。 


・ 人それぞれとはあるものを指し、それが絶対的に正しい。


・ 永遠回帰とは何ですか? そこで生きられますか? 永遠回帰と相対主義は両立しますか? 孤立した認識が出来ますか? 貴方達は真理なしで生きられますか? 貴方達は真理なしで生きていますか? 答えなさい。次々と反論を思いつく貴方達の天才的な知性なら何を言っているのか解らないということはないでしょう。この設問が何かまずかったですか?何処がまずいのですか?
  名詞の問題についてとやかく言わないこと。殴りますよ。 


・ 独我論は下らないよ。自分が認識出来ない世界など、あるかないかも解らないのにあるとし、フランス語で考えてるのかもしれないのに日本語で考えているなんて、二重の危険な仮定だ。
  現象学局在化も下らん。観念界が法則で観念外が混沌などとは聞いた事もないが、まあ観念論にのっとれば自分の認識出来ない世界などあるかないかも解らないし、しかも混沌などとは言えない。混沌は全てを含む底流であり得るが、伝達する状態ではない。(ニーチェのディオュソス、身体の誤解) 伝達しているにしても、とにかくそれらは全て確認出来ない。


・ 矛と盾。世界に同じ物質はない。文法の間違い。形容詞の行き過ぎ。
  正物質対反物質? 真理をその様に置き換えていいの? 反物質界は反法則界ではないと言っておこう。


・ 相対化するのは、ある原理とある原理においてであって、相対主義と反相対主義においてではない。


・ 皆同じ法則界で生きているはず。別宇宙に、とはどちらにお住まいですか?



                                                          1999/12/28  by ひかる