松明


 真夜中、わたしの北西の海岸に漁夫たちの一群が見守って立っている。
 はるか、かれらの前方に拡がる湖水の上では、他の漁夫たちがやすで鮭を突いている。
 カ ヌ ー
 丸木船、朦朧とした影のようなものがひとつ、黒い水を横切って進む、
 その船首に燃えかがやく松明をひとつ掲げながら。