短歌集  
                   


・ 北国の 宿の寝床に ひとり転がり
  逢えじしひとの 影と戯る
                        (1999/10/18)


・ 一日は 夢の如くに 過ぎ行きて
  はや寝床にて 郷愁となり                        (1999/10/17)


・ 窒息の 虐げられし 細き日々                    (1999/10/22)
  黄白出し這う 犬の如くに


・ 降りしきる 10月の雨の 空の向こうに               (1999/10/27)
  同じ思いの 仲間はありき  (未だ見知らぬ人に)


・ 苦しみの 眠れぬ夜を ただ過ごし                 (1999/12/23)
  また早過ぎの 朝を迎える  


・ 永劫の 夜の涙は 明けゆきて
  永遠の迷いは 笑み昇りきて                     (1993/12/11)


・ 重たさに 軽き子供の 笑い声
  幼き心の 神々しさよ                           (1994/3/15)


・ 夕暮れの 冷ゆる家並み 撫でゆきる
  高き屋根にも 低き屋根にも                      (1994/2/20)


・ 重くるし 苦しき息の 夜は明けて
  春の黄金 胸すく香り                           (1994/4/7)


・ 喫茶店の 添え付けノートに 記するが
  誰ひとりから 返答はなし                         (2000/1/25)


・ いつの日かは 必ず訪る 命消ゆとき                (2000/2/7)
  命の歌を 幾つか残せん


・ 気はただに 焦り逸らん 過ぎ行くや
  命も時も 目にも止まらず                        (2000/2/17)


・ 気はただに 焦り逸らん 過ぎ行くや
  命も時も 情け無きかな                          (2000/2/17)


・ 我一人 孤独の中で 戯れん                       (2000/9/7)
  我の友等と 夢の中にて


・ 夕暮れの 紫の街 帰りゆく
  悲しき思い ただ噛み締めゆ                      (2000/11/11)


・ 夕暮れの 紫の街 帰りゆく
  静かに今を ただ噛み締める                      (2000/11/11)


・ この頃は やる仕事も 見付からず                   (2000/12/22)
  ただ真理に 殉教せんと思う


・ 夏の日の おもいでの海は 空高く                
 (2001/7/29)
  天へと続く 道すじかとぞ思う


・ あっけなく 逝ってしまった 僕の父                   (2002/12/15)
  皆せわしくて 悲しむ間も無し


・ いつの日も 笑顔を繕う 沙織さん                 
(2004/10/26)
  見ていて虚し 見ていて辛し


・ 目を伏せて 家路を急ぐ 人々の
  肩を包む 優しい黄昏                         
(1994/7/7)


・ 目を閉じて 耳を済ませる 街並に
  孤独を歌う 風の漣                          
(1994/2/13)


・ 一時の 安らげるにも 焦り来て
  無常の法を 恨みに思う                       
(1994/2/14)


・ 街並に 彷徨い歩く 人々の
  出でぬ叫喚 哀れみ流す                       
(1994/2/15)


・ 虚しさに 愛しき人を ながむれば
  赤き水晶 天昇りゆく                         
(1994/6/18)


・ 虚しさに 愛しき人を ながむれば
  溢れる思い 永遠にと祈る                      
(1994/2/15)


・ 虚しさに 愛しき人を ながむれば
  憂い増するや 生くるは辛し                     
(1994/2/15)


・ 晴れゆきて 心の憂い 消えゆけど
  おのれの才の 無きを憂える                    
(1994/2/15)