「卜部病院にて」


僕はマッサージが大好きだ
子供の頃 わざと突き指し 実際より痛がり
ちゃっかり外科院まで通う

診察が終わると二階のマッサージ室へ
そこにはわりと高齢な 柔らかな優しそうなおじさん

自らの手に粉をつけ 僕の指や腕 さらにはとても気持ち良さそうにしているのが解るのか 他の場所まで 柔らかく優しく揉み擦る
これこそまさに人生最良のとき
ふんわりと なんともいえない心地よさ 言葉では表現できない
全身を包む 情欲抜きの快楽
僕はぼーっと外の風景やそよ風を感じ 幸せに身を任せる

僕は少年の頃望んでいた
僕は将来お金持ちになって こういう人を雇って 一日中マッサージさせるんだ
あのおじさん まだ生きてて 人を揉んでるのだろか
あの快楽をもっともっと味わいたい


    by ひかる 2008/4/27