私の詩



 私はこれら自分の詩を
 素朴なたましいの人々に贈りたい。
 民衆の底にかくれた母岩、世界を支える力と若さ、
 あの優しい心と勤勉な手とを持つ人々に贈りたい。

 また勝ちほこる勝利も知らず、
 威厳もなければ、喜びもない、
 毎日の悪戦をたたかう人々、
 しかも高貴な諦念をもって生き抜く人々、
 私は自分の詩をかかる人々に贈りたい。

 なぜかといえば私は彼らの一人であり、
 その素朴な善と美とにあずかって生きてきた。
 そして生活の炉の中で燃えて神の灰となる
 同じ焚木の喜びと苦しみとに熱狂して来た。
 私は自分の詩を民衆の節くれた手に捧げたい。