「ゆれるゆれる踊る光」


 
  街の高台より街を見下ろす。
  国道の光は横に走り乱舞する。

  車が走る。僕の仲間。僕の好きな女の子。きっと狂った大人たちに誤解され、病院に連れ込まれ行く所だろうか。
  でももう深夜だ。今頃、そしてこんな所にいる理由もないのに。

  妖精たちに取り囲まれて僕は、友と仲間と戯れる。国道沿いを歩く。鱗粉を飛ばす瀕死の蝶は思い出の場所へと向かう。トラックは大きな音を立てて追い抜いて行く。さみしくはない。僕は仲間と一緒なんだ。
  深夜の国道沿いを歩く。でもさみしくなんかはないさ。

  辿り着いた病院の前、僕は座り込み、皆なを見守りつぶやく。「おやすみ」。

  隼人は敵中突破する。最後まで永遠に貫く。でも今は皆なの力を借りて。中産階級の街並みに潜むダイナマイトより。誠意を込めて。


                                                      
by ひかる  1999年5月6日