夕映えの中に



 私はいまは夕映の中に立つて
 あたらしい希望だけを持つて
 おまへのまはりをめぐつてゐる
 不思議な とほい人生よ おまへの......

 だがしかしそれはやがて近く
 私らのうへに花咲くだらう と
 私はいまは身をふるはせて
 あちらの あちらの方を見てゐる

 しづかだつた それゆゑ力なかつた
 昨日の そして今日の 私の一日よ
 心にもなく化粧する夕映に飾られて

 夜が火花を身のまはりに散らすとき
 私は夢をわすれるだらう しかし
 夢は私を抱くだらう